そのときは「はだしのゲン」によろしく


(絵 みつもとさん)


はだしのゲン日記」改め、ただの甘え。

はだしのゲン」、「はだしのゲン」ともう10年近くになるんだけども
最大級の語弊を甘んじても「はだしのゲン」は未だに「平和漫画」の枠を出ていない。
大雑把な言説に頼ると、「平和ビジネス」の枠だ。


はだしのゲン」 誕生の瞬間 を見てみても、 「原爆」マンガのメディア史 を見てみても
大枠は外れていない。「もっとも不幸な読まれ方をしたマンガ」と 呉智英 が政治的な、
はだしのゲン」定説を 弾圧してみて も「はだしのゲン」は不思議と、この枠みに捕らわれっぱなし。
やはり「漫画」として、堂々と勝負しているとは思いにくいのが現状だ。もう34年も経つんだけど。

もちろん、その「おかしさ」が興味や研究対象になっていたり、私自身も「なんだか変な漫画だな」と
魅力を感じる部分でさえある。韓国でさえ、「はだしのゲン」は、 同じような枠組み をしているのだから。


大きな声ではまだ言えないが、その大枠が崩れ去る時がそろそろ来るのかもしれない。
はだしのゲン」を破壊し、再構築する。そんな未来に備えて準備しよう。
はだしのゲン」は、君のためにこそ死なないから。