はだしのゲン Go Voodoo!!

NATSUE Speeches Tag Cloud (みつもとさん)

いつもいつもこの きちがい日記 に素敵絵を貼らさせていただいている
「悟り」は分解すると小五ロリになる そんなことに気付いた日曜の午後 こと
みつもとさんがやってくれた偉業。文字スレはるなぼけぇと言わんばかりに
はだしのゲン」全巻の夏江の全セリフを解析。タグクラウド化してくれた。
セリフ全解析の詳細は以下。

「 いた風景 」も、こういった集積を行ったはずなのだが、キャラクター単体での
解析までには至っていない。「はだしのゲン」を構成したのは言うまでも無く、「ゲン」だけでないし。
「夏江」というキャラクターの特異な部分や、「はだしのゲン」という作品内での「夏江のいた風景」が見えてくる。

集計結果によると、最も多い単語は「うち(97)」。続いて「ううう(50)」「元(49)」と続く。
同じ仲間であった「隆太(6)」「勝子ちゃん(4)」「ムスビ(2)」という結果。夏江の「ゲン」に対する
一定以上の「想い」を想像せざるを得ない。
はだしのゲン」は戦争・原爆という「ネガティブ・ワード」だけを切り口にして、語るだけでは、
少々、惜し過ぎる「漫画」作品であると言えるだろう。(言えないと困る)
もっとも「いた風景」の大前提は「漫画と戦争とメディア」という部分に焦点を当てていた論考集なので
決して間違いではないが、「はだしのゲン」が「戦争」という括りの中に置かれたとしても「漫画」作品として
ストリーミングされていることは忘れてはいけない。<<ああ! ジャン・ルイがやられた!>>

■2巻
ぼうやあたしは英子じゃないわ
あたしは夏江というのよ
男の子がめそめそするんじゃないよ
元気を出しんさい
あたしはなきべそはだいきらいなんだ…
ち ちがう
こ これもちがう
もうかぞえきれないほど死体の口をしらべたけどみつからないのよ
あたしのかあさんは前歯と奥歯に三本ずつ金の入れ歯をしているのよ
いったいどこへいったのかねかあさんの死体は…
たしかにこのあたりでわかれたんだ このへんにあるはずなのに…
あたしはどうしてもかあさんの死体をさがすんだ
さがさなくてはいけないんだ
あの火のやつめ あたしのだいじなかあさんを…
かあさーん はようはしるんよ 火にまきこまれるわ
なにをいうとるんね たつんよ はしるんよ
ばかっ ばかっ かあさんのばかっ
おねがいだからいっしょににげてよ たってよ
ばかー かあさんのばかー
キャーッ ひ…火がまるであくしゅをするみたいにつながる…地面をはってくる…
キャッ
かあさーん かあさーん
あたしはやくそくどおりかあさんの骨をとうさんの墓にいれてやるのよ かあさんの死体を見つけないと死ぬにも死にきれないわ
グズン おどりずきのかあさんだった あたしが名とりになってはれの舞台で踊る姿をどんなにたのしみにしてたかしれないのに
もう おどりをみせるかあさんはいないんだ…
死体さえみつからないよ…
あんたどうしてそんなにしんせつにしてくれるの
あ…ありがとう うれしいわ
ああ〜 かゆい〜
か かゆくてたまらないわ〜 あたしの顔をみてちょうだい〜
あたしの顔はどんなになってるいるの? しりたいわ
ねえ カガミをもっていない?
ねえ あたしの顔きれい…?
ほ ほんとうにきれいなの かくさずおしえて
そ そう…よかったわ あたしおばけみたいになっていたら自殺する!
おばけみたいな顔では人前でおどれないものね…
おどりはあたしの生きがいなんだ…
ううう またかゆくなった たまらないわ…
か かゆい はやくなんとかして…
あ…ありがとう
あ あたしの顔からあんなにウミが出るなんておかしいわ
きっとひどいヤケドなんだ
どこかにカガミはないかしら あたしの顔がみたい…しりたい…
ほ…ほんとうにきれいなんだね うそつくと殺すわよ
し 信じるわ…あんたを
う うん
ハア ハア
ハア ハア だめだ だめだ いくらさがしてもみつからないわ
ううう いったいどこへいったの? かあさんの死体は…
うううう ばか ばか かあさんのばか…もうええかげんにでてきてよ
ぐぐぐっ
うううう
ハア ハア く くるしい 水…水を!
み…水を 水をちょうだい
モ…モモじゃないの!?
お…おいしい…おいしいよ…
ううう ううう ぼ ぼうや…
中岡元くんあたしは…ぜったいにあんたの名前をわすれない ありがとう大事なモモだったんでしょう…
ハアハア あたしはもうつかれた ここへおいていってよ…
あたしにいつまでもかまっているとそんをするよ
ううう あ あたしは死ぬもんか 死ぬもんか りっぱな踊り子になるまで死なないよ
うううう
うううう
ハア ハア
ハア ハア 水…水をちょうだい
は はやく水を…のどがちぎれるよ
は はやくちょうだい
あ ありがとう
あ…あんただましたね
あたしをだましたのね
このうそつき!
あ あたしの顔はおばけじゃないの!
ひどいヤケドじゃないの!
きれいだ きれいだとあたしをだまして…
ううう…もうこんな顔でひとまえではおどることはできないよ
もうおしまいだ あたしの夢がきえたよ〜希望がきえたのよ〜
うわわっ もう おしまいだ おしまいだ
ううう ううう
ううう ううう
だまって死なせてちょうだい うわ〜ん あたしを死なせて
ううう…
ううう 水ー 水をもってきて
お おねがいはやくもってきて
自殺なんかもうしないよ
う うん!
……
ご ごめんよ 元くん
あんたの親切は新でもわすれないよ ありがとう
お おねがいあたしを死なせて! もうこんな顔で生きてたくないよ
(もう二回も死んだとおもってうまれかわる)
……
(やることがいっぱい…!)
そうだ…あたしは生きてかあさんの死体もさがさなくてはいけないんだ
あ あたしはばかだね…ほんとうにばかだよ 死ぬことばっかりかんがえて
元くん あたし生きるよ 元気をだすよ
う うん しない自殺なんかしないよ
あたしは目の前のことしかみえなかった 生きたくても生きられない人がいっぱいいるのに…もっと自分を大切にするよ
あ ありがとう
あんた サクラサクラをうたえる?
おれいにあんたの歌にあわせておどりをおどってみせるわ
さあ うたって
ハアハア
う…うまくおどれた?
……
うううう
うわ〜ん
ううう あたしはもうきょうからおどりの夢はきっぱり忘れるよ もう最後にするよ
ううう ううう
あ… ありがとう元くん!
う…うん
う うん
……
う…うん
う うん
ありがとう 元くん あんたも元気でね あたしはあんたのことはわすれない ぜったいにわすれないよ
さようなら…
……

■6巻
ゲボッ ゲボッ
ゴボッ ゴボッ
離して〜 死なせてー
ああ〜 あんたは中岡元
げ 元 あんたは中岡元じゃないの
ううう よくもあんたはあの時うちを助けたね
うらむよ〜 うらむよ
どうしてあんたはうちのじゃまをするんね
すなおにうちを死なせてくれんのんね〜
ううう にくいよ にくいよ!
ほうよ あんたはうちの命の恩人よ
ほいじゃが生きのびたためにうちはどんなに苦しんだか知れんのんよ
まだ思いだせんのね
似島でわかれた夏江よ
思い出したんね
ほうよ ピカのケロイドでこんなお化けのような顔にされ
何回も自殺をしかけた夏江よ
ううう わかったよ元…うちは生きるよ もう自殺はせんよ〜 踊り子になる夢は今日かぎりすてるよー
これが最後の踊りにするよ
バカッ 気やすく言いんさんなっ
こんな顔にされてみないとわかるもんかっ
うちは必死でがんばったんよ 今日まで生きてきたんよっ
ほいじゃがもういやだ 生きていることがもういやなんだー
ううう もうこの世にあいそがつきたよ〜
いやだー うちはこのまま死ぬるんだ ほっといてよ!
ううっ いやだー いやだー いやだー
ああっ 元 血が…
元 大丈夫
切れてるわ はよう薬をつけないとバイキンがはいるよ
…ううう 元…
うわーん 元ー 元ー
元…うちは夏がきらいよ
八月六日のピカのおとされた日のつらいことを思いだすけえ
まるで死体の中にいるようなさっかくをする似島の救護所のことも…
まわりの人はバタバタ死んでいき死体を焼いたり埋めたりする日がつづくばかりだった
おとうちゃん おかあちゃんと肉親をよびつづけて死んでいく子がたくさんいたわ
うちとおなじ年くらいの子が死ぬると
こんどはうちの番だとおびえてふるえたわ
ほんとうに地獄の底にとじこめられたようだった
うちの顔は化膿してウミが流れウジがわきくさくてくさくて
包帯を取りかえるときはカサブタがはげて気がくるいそうなほど痛かった…
ヤケドが治りかかると肉がもり上がり
こんなケロイドのひどい顔になってしもうた
雨が降れば埋めた死体の足がつきだして
ほんとうにひどい姿だったわ
ヤケドと体力が半年ちかくかかって回復して うちはいなかの親類をたよっていったんよ
おじさんもおばさんもピカの毒がうつるとバカなうわさを信じて…
うちを気持ちわるがってよりつかず冷たかった
うちは牛小屋でねていたんよ どんなにくるしくてもがまんして生きようときめて
村の人はうちを見ると目をそらして逃げるんよ
村の子はうちを見つけるとおばけおばけと言うて石を投げるんよ
うちはくやしくてくやしくて
元 うちのことおばけフクロウとあだ名がついたんよ
フクロウは夜になったら活動するでしょう
夜は顔がみえないから
いつも昼間かくれて夜になったら外に出て散歩したり用をすましたりしたんよ
うちは楽しそうにしている女の子を見るといやがらせに石を投げてやったわ
そのあとむしょうに自分がみじめで泣いてばっかりよ…
この顔さえピカのヤケドをうけなかったら堂々と昼間歩けて 好きな男の子と語りあえることもできだんだと思うとくやしくてくやしくて
うちはいつも隅にかくれて生きている自分がつくづくいやになって
早く死ねばこんなつらい思いはしなくてすむんだと思ったんよ
どうせ死ぬんならお父ちゃんとお母ちゃんが死んだこの広島の街で死にたいと思ってでてきたんよ
ううう 元うちだって人並みに生きたいよ
好きな男の子と語りあいたいよ
ほいじゃが顔の皮膚が一枚はげただけで
みんなうちから逃げていくんよ〜
うちはこんな顔にした原爆がピカがにくいよ〜にくいよ〜
ううう もういやだいやだみんなから白い目でおばけとバカにされて生きるんは…
………
バカタレー
バカタレー
バカ バカ バカ
ハア ハア ちくしょう
ううう
ううう
………
………
………
あっ
ううう
ううう
……
あ 足と口だけで洋服をぬっている
………
ううう
元 ごめんよ ごめんよ
うちは負けんよ
う うちは甘えていたよ
うちも洋服をつくる技術を身につけてみるよ
う うん やろう
うちもよ
ううう ゲン ありがとう
♪あの娘かわいやカンカン娘 赤いブラウスサンダルはいて…
♪だれを待つやら銀座の街角
う うちはいつのまに
う うちはしらんまに歌を歌っていたよ…
だ だってうちはピカがおちてから歌なんか歌ったことはなかったよ
いつも いつも暗い気持ちで死ぬることばっかり考えて…
うちはもっと早よう元に会ってここにくればよかった
ここにいると気持ちがおちついてなんだか勇気がわいてくるんよ
勝子ちゃん うちら力を合わせて洋裁店をつくろうね
元が言うたように甘えちゃいけんよ
もっともっとうちよりくるしんでいる人がいるんじゃけえ
もううちはとことんしぶとく生きてやるわ
ほいじゃが洋裁店にはどうしてもミシンがいるわ
はようミシンがほしいわね…
とにかくがんばるんよ
う うんうれしいよ うれしいよ
あっ…

ほうじゃねえ
う うん
これにきめよう
勝子ちゃん うちら広島一のいや日本一の洋裁店をつくろうよ

うちは一番はじめに心こめてこのミシンでゲンの服をぬうわ…
う うん やるわ
♪生きていこうよ希望に燃えて
よろしくね

■7巻
フウフウ
お母ちゃーん
お母ちゃーん
ううう
グスン
よろこんでもらえて うれしいわ
ほいじゃうちらは帰るわ
元 つらいけど しっかりするんよ
元がわらったわ

■8巻
うん
………………………
う うん ちょっと
ううう い、痛いー 痛いー
痛いー 痛いー 痛いー
元 隆太
う うん ありがとう
くくく
元 うちはまだ病院から帰れそうにないんよ…
傷口がくっついてははなれてふさがらないんよ…
また手術をやりなおすというとるんよ
元 うちや不安でしょうがないんよ
キャーッ ヒーッ
ハァ ハァ
お お願いです うちを…うちを五日市へつれていってくれませんか
お願いします…どうしてもいきたいんです…ハァ…ハァ…
お願いします はよううちを五日市へ…
は はい…
ハァ ハァ
な なんでもないんです なんでも
あっ ここで降ろして…
ハァ ハァ
ハァ ハァ
こんばんわー こんばんわー
ハァ ハァ…お願いがあるんです うちのたのみきいてもらえますか…
うちに壷をつくらせてもらえませんか…
とにかく うちは壷をつくりたいんです
自分がなっとくのいく壷を…
お願いします…
ハァ ハァ お願いします…
お願いします…
ううう
お お願い…うちに うちに…壷を…
ううう
ううう うちに…壷を…
壷をつくらせてください…
ううう 壷を…壷を…
うちはええんです…
お おじさんお願いです うちに壷のつくりかたをおしえてください お願いします
うちは早ようつくりたいんです お願いします
………
ほ ほんとうですか ありがとうおじさん
ハァ ハァ
い いやじゃうちゃ 病院なんか帰らんよ
うちゃ壷をつくるまでは絶対に帰らんよ
あっ
あ ありがとう 元 隆太… うちゃうれしいよ あんたらの気持ち…
ほいじゃがうちは自分が満足する壷をつくるまではここから帰らんよ
お願い このままうちに壷をつくらせて
壷をつくったらすぐに帰るけえ
う うちのつくりたい壷は…
壷の表面にはきれいな花をいっぱい描いて… きれいな鳥がとびまわって
ピカで死んだお父ちゃんとお母ちゃんがわらっている顔と… うちのすきな元と隆太と勝子ちゃんとムスビの顔もかくわ…
そしてまるで天国にでもあるような
やさしくてあったかくてやすらぎのあるような壷をうちはつくりたいんよ
うちがその壷の中へ入るんよ
小さな壷でええのよ…
入れるのよ
骨になって入るけえ…
うちが死んで焼かれたあと…うちの骨をその壷に入れてもらいたいんよ
元…うちにはわかるんよ 死がせまっていることが…
もう うちの命は長くないよ…
ううう 元 うちゃもうだめ…
もうだめよ…
元…うちは死んだあとぐらいは
ほんとうにやすらげる場所に自分の骨をいれてもらいたいんよ
うちはピカであんまりにも多くの人が石ころのようにすてられた姿を見てきたでしょう…
さむざむとしたあんなひどいところへ自分の骨が投げ捨てられるのがこわくてこわくて…やりきれんのよ
ううう いやだいやだ
ぜったいにあんな姿のところへうちは捨てられたくないよ
元 たのむね うちが満足してつくった骨壷にうちの骨を入れて静かな山の中にうめてちょうだいね
こんどこそうちが安心してねむれるようにしてね
ううう 元…
元 ありがとう ありがとう ありがとう

■9巻
……… ……… ………
……… ……… ………
す すてき うちの思っているような壷だわ…
おじさん ありがとう 本当にありがとう
うちはこれで安心です
うちが死んだらこの骨壷にうちの骨をいれてもろうて静かな山の中にうめてもらいます
なにが…
……… ……… ………
おじさん うちはこれから元たちのところへ帰ります 本当におせわになりました
でも…うちははよう元たちにあいたいんです…
ハア ハア
ハア ハア
ええんです うちゃはよう元たちにあいたくて…
ハア ハア
うちはのこりすくない命があるうちにすきな元や隆太やムスビや勝子ちゃんとすこしでも多く楽しい時間をもちたいんです
ハア ハア
ハア ハア
あ ありがとう みんな…
やっと自分でも満足できる骨壷ができて…
これなんよ
みんなうちが死んだらこの壷にうちの骨をいれてね たのむよ…
うちはもういつ死んでもええよ すきなみんなといつまでもいっしょじゃけえ もうさびしゅうないよ…
ええっ ほんとう 元
う うちが…うちが精魂こめてつくった骨壷が
ううう ううう
うわーん
うわーん うわーん うわーん
うわーん うわーん ひどいよ〜 ひどいよ〜
うちが精魂をこめてつくりあげた骨壷を〜
ううう
ううう
ううう
ううう
ううう
おばさん うちゃもうだめよ…
もう一度つくりなおす気力はもうないよ…
もう 目の前に死がせまっているんじゃけえ…
うちゃようわかるんじゃけえ
うちゃもうおしまいなんじゃっ
なにもかもおしまいなんじゃっ
うわ〜ん うわ〜ん
ううう
隆太 元がどうしたの
ええっ
げ 元が骨折を…
元 しっかりするんよ
元〜
元〜 元〜
隆太のバカ なぜ元を一人にしておいたの
まんいちのことがあったらうちはしょうちせんよっ
元〜 元〜
ど どこの病院ですか
うちに…
う うん…
うちが…
そ そうです
うちが…
ええっ そ そうです
………
ええ 一ヶ月で
ほ ほんとうですか
そ そうです婦人服をつくる洋裁をやっています
まあ 世界の…
まあ
ほ ほんとうですか
そ そうです
お おじさんほんとうですかいままでの話は…
うちにそんな幸運がほんとうにくるんですか…
………
うそでもうれしいわ そんな幸運に恵まれるなんて…
う うん…

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