はだしのゲン2006年総括

はだしのゲン2006年総括

さてさて、2006年の「はだしのゲン」を振り返ってみましたヽ(`Д´)ノ
「はだしのゲン」のメインストリームで捉えると、中沢御大がよく登場した年だったと思います。
いつも登場してるような肝しますが、特に目立った原爆的トピックは少なかった中、いろいろと
変則的で面白かった年だったと思います。でも俺嫌いじゃないぜこういうの。

で、今後「はだしのゲン」の行方を左右すると考えられる、「はだしのゲン」オルタナティヴな潮流は
というと、出版業界が「はだしのゲン」に対して寛容になったというか「パロディ」という変容を
決して悲観的な意味では無くて、受容した年でもあったです。もちろん「はだしのゲン」の副産物は、00年代に
限ることなく生まれているし、ミュージカル「はだしのゲン」なども大きく飛躍した。
しかしながら、いままで亜流であった「パロディ」であったり、「Ｔシャツ」であったり、差し詰め「インターネット」で
あったり「論考集」まで登場したのは特筆できるギャイボンであり、オヴァンレイであり、クォヴァディスであったと
思います。(′ー `) いや、思うだけなんですけども。
剣山尖った。

■1月28日〜29日
MSN毎日インタラクティブ 、神奈川版の特集記事「平和のものがたり」に中沢啓治が登場。(記事 1 2 )
7月にぼくらのまち「平和町」 The tales of Heiwa-cho．61年目の戦後、平和のものがたりとして アートン より
出版 された。（著者： 毎日新聞 横浜支局）

■2月17日?
中沢啓治原作、「広島カープ誕生物語」をベースに描いた長編アニメ「かっ飛ばせ！ドリーマーズ」
（1994年製作）がなんと、いつのまにか 広島映画センター より DVDにて発売 。
これで中沢啓治が制作に参加した長編アニメ作品は すべてDVD化 となる。

■2月22日〜23日
電子掲示板 群「 ふたば☆ちゃんねる 」の二次元裏掲示板（ img ）にてネット史上最大の「はだしのゲン」
コラージュ画像を 産み落とした と言われる、「 ドングリ祭り 」が起こる。

■2月24日
「はだしのゲン」タトゥー のある男、 みーつー 氏が この世を去る 。（享年28歳）

■3月24日
インディＴシャツブランド界の プラズマ宇宙論 、 ハードコアチョコレート より
「はだしのゲン」公式Ｔシャツ第1弾 が発売される。

■4月1日
ドサ健ニュース地獄 、「 はだしのゲンオンライン 」を公開。ネタ。

■4月21日
中国新聞 の「このヒト」コラムに 中沢啓治が登場 。
「来年あたりにシナリオを起こし、監督に専念したい」と語る。

■4月28日
ボランティアグループ「 プロジェクト・ゲン 」が、 ウクライナ語版「はだしのゲン」翻訳 に着手。
今年中に第１巻の発行を目指す。初の「はだしのゲン」関連mixiニュース入りでもあった。

■4月?日
かわかずお氏の短編作品集「パチ漫」（ 洋泉社 ）が発売。
「裏BUBUKA」掲載された「はだしのゲン」のパロディ漫画「足立のゲン」を収録。

■5月6日〜7日
Ｔシャツ・ラブ・サミット vol.7 "ストライク" 開催。
gigigiSNS で結成されたデザインチーム「 はだしのゲンデザイナーズリパブリック 」が
第1弾Ｔシャツ「 SEIJI T 」を発売。わかこ氏の「はだゲン」ネタコピー本（通称「花とゆめ」版）も同梱された。
（ 関連記事 )

■5月10日
湘南、横浜を中心に活動するフィメール・ラッパー、 真衣良 （ OVERHEAT MUSIC, INC ）が
ドロップした『観世音!ディグラー』（ GATE RECORDS ）に収録された「日本!!〜JAPAN〜」という
トラックにて「はだしのゲン」が登場。

■5月10日
MSN毎日インタラクティブ にて、 中学校で使用の半数に誤り　文部科学省調査
という記事の中で凡例として、漫画「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さんの名前の
ふりがなを本来の「けいじ」ではなく、誤って「けんじ」としたと報道。

■5月14日
ＭＯＯＤＹＺ（ムーディーズ） 所属の女優、 鈴木杏里 さんのウェブログにて「はだしのゲン」の エントリー が登場
日本インターネット史上AV女優のウェブログで登場するはじめての「はだしのゲン」記事である。
■6月16日
YouTubeに「はだしのゲン」AMVが アップロード される。

■7月?
漫画評論本としても非常に珍しいオムニバス形式「はだしのゲン」研究・評論に焦点を
あてた 「はだしのゲン」がいた風景 ( 梓出版社 ）(吉村和真・ 福間良明 編著)が発売。

■7月3日
週刊 ヤングマガジン （ 講談社 )（7月17日号）に 平本アキラ 著「アゴなしゲンとオレ物語」内で。
絶対に「ない」と買い被っていた、まさかのゲンネタが登場。

■7月5日
baseよしもと の企画、 TKプロジェクト「 ガチコラ 」というオムニバスアルバム
まちゃまちゃ が「はだしのゲン」をテーマにしたオリジナルソング「 麦っ子魂 」を 発表 。
（作曲・編曲 小室哲哉 作詞 まちゃまちゃ）
■7月6日
テレビ朝日 で放送された「 いきなり！黄金伝説。 」で、 まちゃまちゃが
「パンパカパーン！」「踏まれても　まっすぐ伸びる　麦になれ」など発言。
（ 関連記事 )

■7月7日
扶桑社 より創刊されたネット世紀遊覧マガジン「 Digi@SPA! 」に gigigi SNS が紹介される。

■7月15日
はだしのゲンデザイナーズリパブリック 、 1995genprod.11周年記念Tシャツ「浪曲オルターネイト」 をドロップ。

■7月26日
@nifty の デイリーポータル Z にて 21世紀の「はだしのゲン」 と題し1995 GenProductionを大特集。

■7月30日〜8月15日
「はだしのゲン」原画展開幕（ 中国新聞 報道 7/31日付 )
広島県三次市にある 君田温泉森の泉 、 はらみちを美術館にて「はだしのゲン」原画展を開催。
原爆資料館が所蔵している「はだしのゲン」の原画１７枚を展示。
「はだしのゲン」原画展示は2005年9月にフランスで行われた「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」以来。
日本に目を向けてみると2000年、長崎原爆資料館での展示より6年ぶり

■7月31日
集英社リミックスシリーズ 版「 はだしのゲン 」新装版を発売。
昨年 7月「まさか、ないだろう」と誰もが高を括っていた中で登場した、通称コンビニ版「はだしのゲン」と
呼ばれる、集英社リミックスシリーズ版「はだしのゲン」。重版されて新装版が今年も登場した。

■8月1日
「はだしのゲン」韓国で教材に ( 朝日新聞 報道 8/1日付 )
2000年 9月に大阪府東大阪市の在日朝鮮人、金松伊（キムソンイ）さんが翻訳した
韓国語版「はだしのゲン」に関する記事。2005年頃より韓国の小学校や図書館に置かれるようになった、
広島を舞台に、原爆と戦争のむごさを描いた漫画「はだしのゲン」が韓国で授業に使われている。
■8月1日
ANT-Hiroshima 、スティーブン・オカザキ監督の短編映画「 the mushroom club 」
のDVD(日本語版・英語版）の 販売を開始 。中沢啓治が出演している。

■8月2日
BIGLOBE、「はだしのゲン」の中沢啓治原作のアニメ映画2作品を配信する。（報道 8/2日付 )
NECビッグローブ が運営する BIGLOBE は、動画ポータル「 BIGLOBEストリーム 」にて
アニメ映画「 黒い雨に打たれて 」と「 クロがいた夏 」の無料配信された（9月1日まで）
中沢アニメのネット配信は 昨年 の GyaO (ギャオ)に引き続き2度目。

■8月3日
アメリカのケーブルテレビ CINEMAX にて「 the mushroom club 」が全米放映。中沢啓治が全米デビューした。

■8月5日
中沢さん被爆体験を母校で語る（ 中国新聞 報道 8/6日付 、 読売新聞 報道 8/7日付 ）
漫画「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さんが母校の広島市中区の本川小体育館で
全校児童311人と保護者たちに語りかけた。中沢節が今年も炸裂した。

■8月8日
米国Geneon より Barefoot Gen the Movies 1 & 2 が米国で発売。
DVD1枚にアニメ「はだしのゲン」パート1と2を収録される。（特典映像で原爆の資料映像を付与）
■8月11日
GyaO で、アニメ「はだしのゲン」パート１の配信が始まる。
昨年 の終戦60周年記念同様、中沢アニメ作品を今年もネット配信。

■8月13日
原爆の惨状 紙芝居で伝える　鳥取の平家さん（ 日本海新聞 報道 8/4日付 ）
しらはま交流センターにて平家さんの紙芝居「はだしのゲン」を上演。
紙芝居版の情報がweb上でニュースになったのは、私の知る限りはじめて。

■8月12日,15日
ホームドラマチャンネル にて単発スペシャルアニメとして アニメ「はだしのゲン」1と2を放映 。

■8月11日〜12日
コミックマーケット７０ にて閃虹丸氏のサークル OBA-Q HONPO QT より 「涼宮ハルヒのギギギ」刊行 。

■8月20日
世界初?「はだしのゲン」専門のイベント 「はだしのゲン」学会（仮）-「はだしのゲン」の初期宇宙─前衛・幻想・抽象-
が、 高円寺Ｔショック にて 開催 される。17名参加。

■9月1日〜9月25日
パキスタンで東京外大の学生劇団が９月公演（ 毎日新聞 報道 8/9日付 ）
「はだしのゲン」を公演（ 神戸新聞 9/9日付 ）
東京外国語大学 ウルドゥー語劇団 によるウルドゥー語劇「HIROSHIMA KI KAHANI（はだしのゲン）」の
パキスタン公演 が カラチ、ラホール、イスラマバードが行われる 。9回?公演。
（関連記事 1 2 3 4 )

■9月19日〜22日
原爆写真展、韓国で９月開催。「はだしのゲン」の原画も（ 中国新聞 報道 8/24日付 )
被爆の惨状を通して核兵器の恐ろしさを伝える原爆写真展が九月十九日から四日間、韓国・ソウル市で開かれる。
海外での「はだしのゲン」原画展示は、昨年のフランスに続いて2回目。韓国でははじめてとなる。

■9月19日
「 ゾンビ屋れい子 」等で知られる、三家本礼先生の新作「サタニスター」（ホラーM（ ぶんか社 ）に
「はだしのゲン」ネタが収録される。

■10月15日
ドイツのデュッセルドルフで活動する、ドイツ人とイスラエル人から成る芸術活動家、「 half past selber schuld 」
（ハーフ パスト ゼルバーシュルト）がドイツで 「はだしのゲン」の舞台化を決定 。

■10月15日
漫画「はだしのゲン」の翻訳・出版ボランティアグループ「 プロジェクト・ゲン 」メンバーが ウェブログを開設 。

■10月21日
中沢さん、原爆を実写映画に（ 中国新聞 報道 10/22日付 ）
10月21日 広島アニメーションセンター にて アニメーション・カフェ 開催され、中沢啓治が講演。
「黒い雨にうたれて」を原作に実写映画に取り組むことを明らかにした。

■10月30日
週刊少年ジャンプ （ 集英社 ）連載中の「銀魂」（ 空知英秋 ）11月13日号で主人公、 坂田銀時 が
「はだしのゲン」を図書室で読むシーンが登場。古巣「週刊少年ジャンプ」に「はだしのゲン」が
登場するのは32年ぶりとなる。

■11月13日
週刊プレイボーイ （ 集英社 ）【 11/27号 No.48 】の悶絶ヤミツキサイトHYPERにて
はだしのゲン ソーシャル・ネットワーキングサイト「 gigigi SNS 」が紹介される。

http://kamatatokyo.com/hoge/hns-lite/?200611c&to=200611241#200611241